男時・女時~能って面白い①
前の記事にも取り上げましたが、ひょんなことからつい最近興味を持った「能」の世界。これが知れば知るほど、面白くって。
これを知らなかったら人生もったいない!と思えるほど、です。
今読んでいるこの本
から、能を大成させた世阿弥の『風姿花伝』にあるの名言「男時・女時」(おどき・めどき)についての話は、心理占星学と重なるなー、と。
何をやってもうまくいく日があります。人も自分の思ったように動いてくれるし、運も自分に味方してくれる。体調もいいし、気分もいい。順風満帆、人生絶好調。そんな時を、世阿弥は「男時」といいました。
それに対して、することなすことなぜかうまくいかない、そんな日もあります。つまらないミスを連発する、なにを言っても誤解される。体調もボロボロ、気分も最悪。ああ、なんてひどい日だ、と思う。そういう時のことは「女時」と呼びました。 男女差別だなんて怒らないでほしい。ここでいう男女は「陰陽」の比喩です。そして世阿弥は「女時」のときの対処こそ心せよといいます。(『能~650年続いた仕掛けとは』(安田 登著)より引用)
「時の流れ」をとらえ、自分の「時」が来るのを待つ間の過ごし方が大事。人生ってこれができるかどうかにかかってる気もします。チャンスの波に乗る(男時)ということばかりに意識がいきがちだけれど、波が来ないとき(女時)に何をするかで、おのずと男時が現れ、とらえられるのでは?と思います。
季節で言うならば、冬至~春分の過ごし方でしょうか。 となると、今!?時は春分目前、最終コーナーをまわった今、自分の内側に蓄えたもの(脂肪とかじゃなくて・・・💦)、じっくりと確認してみるかー。
そしてこう続く。
ただ、あるのは時との関係性だけ。「時」に合っているものが良いもので、合っていないものが悪いものになる。あらゆることは時機を得ているか、「時」との相対的な関係で決まるというのです。