写真家 チェ・ゲバラ
思いがけずチケットをいただいたので、 「写真家 チェ・ゲバラが見た世界」へ出かけた。
彼が旅で写したもの、新聞社勤務時に仕事で撮影したもの、キューバ革命後大臣として各国を回った時に写真に収めたもの。幼少期、医学生の頃、家族とのショットetc・・・。
カリスマ的革命家として、今なお人気のゲバラだけど、展示された写真は「革命家」のイメージとはかけ離れたものばかりだった。
私が感じたのは 純粋な心と強い好奇心
彼は常に現場の最前線にいた。自分の目で見てきた。そして写真を撮るように自己の中に見てきた現実をどんどん積み重ねていった。古代から人間が築いてきた文化、発展していく世界各国の今、人々の日常、世界のあるべき姿、それらはどれも一直線上にあり、繋がっていることを肌で感じていた。彼が積み重ねてきた膨大な情報、育ててきた知性、それに類まれなる行動力が加わって時代の激流に飛び込んでいった。彼にとって革命は目的ではなく、目指した世界に近づけるための手段がたまたま「革命」であっただけなのでは・・・と感じた。
国という大きなもの動かす時、高い理想を現実に近づける時、とことん現場の最前線で見て、肌で感じることと、高い視点で物事をとらえること、その2極を操れるほどの知性をもったリーダーがどれほどいるだろう。
そのたたずまいも含めてやっぱりカッコイイな、ゲバラ。