本人術!
今日は政治ネタからはじめてみよう。
ここのところ目が離せない国会の話題。共謀罪の強行採決や加計問題など疑問だらけの政府の在り方にさまざまな意見が飛び交っている。
与党と野党の対立。政府と国民の溝。
なにかが大きくずれているような・・・・。
これは私たちの日常の人間関係においての構図と重なる。
心理占星術で言うならば、オポジションといって、ホロスコープ上の天体が180度の
とっている配置になるだろうか。 解りやすく言えば、夫婦ゲンカみたいな・・・。 対立するふたり(仮にAさん、Bさんとする)は、お互い自分の立場から物を言う。AさんはAの側に基づいたことを主張する。Bさんもしかり。自分から見える世界が、世界なんだと思って。この場合いつまでたっても平行線をたどることになる。 どちらもその立場において真っ当なことを言っている。けれど、違う立場の2つが出会った時には、向かう先があるのだとおもう。AがBを抑え込むのでも、BがAかを飲み込むわけでもなく、AとBが合わさって、Cという新たな地点を目指さすのが自然な流れではないのかしら。AかBかどちらかになってしまうならば、それぞれの世界でやっとけばいいわけで、そこには何も生まれない。出会った意味がない。
今回、この国会の非常事態に市民が立ち上がり、面白い取り組みをしていることを知った。
「コッカイオンドク」 その名の通り、国会の質疑を文字に起こして音読するという試み。寸劇のようなイメージなのかな?
それをみて思い出したのが、南伸坊の「本人」シリーズ。 (知らない方はこちらで、なか見!検索でぜひ見てほしい。) エッセイスト、イラストレーターでもある南伸坊氏が、時の話題の人々をとりあげ、「本人」つまり 顔全体で本人になりきる。真似するのではなく、本人になるってところが重要。そして本人になって一言コメントするのだが、それがなんとも絶妙で。
南さん曰く、『「本人の立場になる」とそういう当り前とは違う考えにならざるを得ないんですよ。』
そうなんだよね、つまり、対岸から見てあーだこーだ言ってるうちは、相手を理解することはできないし、何にも進展はしない。本気で相手になりきってみる。オンドクでも本人術でもいい、相手の立場に立った時、そこから見えてくるものがあるはず。そして自分の立ち位置を死守するためでなく、第3の地点に向かうことにエネルギーを注ぎたい、と思いました。 そしてそれは南さんのように、力まず、でも核心をついてて、そして思わずくすっと笑えるぐらいでいたい。