原風景をたどる
【原風景】
人の心の奥にある原初の風景。 懐かしさの感情を伴うことが多い。 また実在する風景であるよりは、心象風景である場合もある。 個人のものの考え方や感じ方に大きな影響を及ぼすことがある。(wikipediaより)
毎月の心理占星術の勉強会で、今回nicoさんが話してくれたのは、結局わたしたちは原風景を求めて、目指しているということ。
ホロスコープからは 幼少期の体験(表象)なども読み取れる。成長の過程で、それを順当に育て経験を重ねていく場合もあれば、そこから全く別の経験をする場合もある。けれど結局心にある原風景は、間違いなくその人がその人であるための思考や感性の源であり、あるいはそこからエネルギーが湧き出てくるような、まさに源泉なのである。
改めて自分のホロスコープから、自分の原風景をたどってみると、自分が見ていた風景、抱いた感情、思考が思い出された。
私が生まれ育ったところでは、当たり前にみな信心深くて、 わが家にも仏壇、神棚があり、わたしは祖母の傍らで一緒にお経をあげていた。 --仏さまが、神さまが、守ってくれる。よい行いをしなくてはいけない。 そんなことを祖母から教えてもらったような気がする。 幼い私に信心の意味が解ってお経を唱えていたわけもなく、思い出されるのはお経をあげるとお菓子がもらえたから、そしてお経のリズムが面白く気持ちよかったから、くらいな子どもらしい動機だった。そして子供心に祖母が信じるものの実体は何だろ?と漠然と疑問をいだいていたようにも思う。
原風景の体験は、恵みのようにもたらされたものもあれば、衝突したり、対峙したり、受け入れざるをえなかったと記憶しているものもある。そして私の場合、その時に抱いた疑問は、やはり今なお探し求めていることとつながっている。そう思ったら、妙な着地感があった。既知感というか・・・。
人生に不安になった時、迷った時、自分の源泉に立ち返ることは、助けになるのかもしれないと改めて思ったのでした。