火星の逆行
春の嵐。 気密性のないわがやでは、ヒューヒューと空の雄たけびが響いて、ちょっと怖い。
災害がおこるたび、あらがえない自然の破壊的な力に圧倒される。 揺れる大地に私たちは生きているのだと。 雨風はしのげても、大地が揺れるのは防げない。 地を揺さぶるほどのエネルギーが奥にうずまいている。 どうしたらその大地と折り合って暮らせるだろうか。 今できること、せめてさらなる脅威、人災をまねかぬよう 人ができることがあるように思う。
今日4月17日の夜、空の上では火星が逆行をはじめます。（6月29日まで）
といっても火星自体が逆行するわけではなく、位置関係により地球から見ると火星が逆行しているようにみえる。ということです。
逆行というと、後ろ向きなネガティブなイメージが湧きやすいかと思います。けれど先に書いたように「逆行しているようにみえる」だけで実際に後ろに進んでいるわけではありません。私にとっては前に進むための調整、のようなイメージです。 実際、物事が停滞したり、振出しに戻ったりすることがあるかもしれません。事柄としては一見ネガティブなことでも、そちらに焦点をあてるのではなく、その時に感じるもやもや感、違和感をしっかり味わうことが大切ではないかと思うのです。しっくりきていない感の中から見えてくるもの、こそがポイントだと思います。
火星が象徴しているのは 男性的な前に向かっていくエネルギー。情熱、怒り、戦いなどを象徴しています。目標に向かってわきめもふらず突き進む、そんなイメージです。だからともすると暴走、力任せ、空回りなんてことにもなりかねない。 だからこの逆行を 今向かっていることの目的はなんだったろう、その理想に現実はついてきているか。そんなことを考えてみる機会ととらえるのもよいかもしれません。
自分の持っているエネルギーがまっすぐ目標にむかって流れるよう振り返る期間。力は使いよう、そんなことを気づかせてくれるのではないかと思います。
この国の大地の荒ぶるエネルギー。なにかしっくりきていないことを表しているように思えてなりません。
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